地中海沿岸の料理人たちが何世紀にもわたって重宝してきたレモンは、酸味のインパクトだけでなく栄養面でも他の果物にない個性を持っています。100 gあたり29 kcalで、炭水化物9.3 g、たんぱく質1.1 g、脂質0.3 gと極めて低カロリーです。糖質はわずか2.5 gで果物の中でも最低レベル、一方で食物繊維は2.8 gと糖質を上回る量が含まれています。水分は88.9 gで、レモン水として飲む習慣が世界中に広まっている理由がうなずけます。
ビタミンCは53 mg(1日の摂取目安量の約59%)と豊富で、レモン1個の果汁だけでも1日のビタミンC必要量のかなりの割合をカバーできます。ビタミンCはコラーゲン合成に必須であり、壊血病の予防としてかつて英国海軍が航海にレモンを積んだ歴史は有名です。葉酸は11 µgで細胞の新生に関与し、カリウム138 mgが体液バランスの維持に働きます。カルシウムは26 mgで柑橘類の中では比較的多く、骨と歯の構造維持に貢献します。銅0.037 mgも含まれます。レモンに含まれるクエン酸は非ヘム鉄の吸収を促進するキレート作用を持ち、リモネンは果皮に豊富な芳香成分でストレス軽減効果が研究されています。
搾る前に室温に戻し、手のひらで転がすと果汁の出が格段に良くなります。レモン汁は料理の塩分を減らすための強力な味方で、塩の代わりに使うと風味を損なわず減塩が可能です。皮のゼスト(すりおろし)は果汁以上にリモネンとフラボノイドが濃縮されており、パスタやリゾット、焼き菓子の仕上げに加えると香りが一気に華やぎます。レモン水は朝一番に飲むと消化液の分泌を促し、クエン酸が鉄の吸収を高めるため食事と一緒に摂るのも効果的です。冷蔵で2〜3週間保存でき、搾った果汁は製氷皿で凍らせておくと必要な時にすぐ使えて便利です。
| 栄養素 | 100 gあたり | 1食あたり |
|---|---|---|
| カロリー | 29 kcal | 17 kcal |
| たんぱく質 | 1.1 g | 0.6 g |
| 脂質 | 0.3 g | 0.2 g |
| 炭水化物 | 9.3 g | 5.4 g |
| 食物繊維 | 2.8 g | 1.6 g |
| 糖質 | 2.5 g | 1.4 g |
| 水分 | 88.9 g | 51.6 g |
| ビタミン&ミネラル | ||
| ビタミンC | 53 mg | 59% |
| 葉酸 | 11 µg | 3% |
| カリウム | 138 mg | 3% |
| カルシウム | 26 mg | 2% |
| 銅 | 0.037 mg | 4% |
| 分量 | カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| 100 g | 29 kcal | 1.1 g | 0.3 g | 9.3 g |
| 中 (58 g) | 17 kcal | 0.6 g | 0.2 g | 5.4 g |
| 1個分の果汁 (48 g) | 14 kcal | 0.5 g | 0.1 g | 4.5 g |
| 食品 | カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| レモン | 29 kcal | 1.1 g | 0.3 g | 9.3 g |
| スイカ | 30 kcal | 0.6 g | 0.2 g | 7.6 g |
| いちご | 32 kcal | 0.7 g | 0.3 g | 7.7 g |
| 桃 | 39 kcal | 0.9 g | 0.3 g | 9.5 g |
| オレンジ | 47 kcal | 0.9 g | 0.1 g | 11.8 g |
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