人類の文明を支えた三大穀物のひとつ、小麦。メソポタミアの肥沃な三日月地帯で約1万年前に栽培が始まり、パン、パスタ、うどん、餃子の皮に至るまで、世界中の食文化の根幹を成しています。全粒小麦は100 gあたり339 kcalと高エネルギーで、たんぱく質13.7 g、炭水化物71.1 g、脂質2.5 gを含みます。特筆すべきは食物繊維12.2 gで、これは白米の約30倍にあたり、腸内環境の改善や満腹感の持続に大きく寄与します。糖質は0.4 gとほぼ皆無、水分は10.7 gと乾燥穀物らしい数値です。グルテンを形成する性質がパン生地の弾力を生み出しますが、セリアック病の方には不向きです。
セレンが89.4 µg(1日の摂取目安量の約163%)と飛び抜けて豊富で、抗酸化防御や甲状腺機能の維持に強力に働きます。マンガンは3.01 mg(1日の摂取目安量の約131%)で骨代謝と糖質代謝の両方を支えます。リンは508 mg(1日の摂取目安量の約73%)で骨格の構成に不可欠です。マグネシウム144 mg(1日の摂取目安量の約34%)は筋弛緩や神経伝達を担い、カリウム405 mg(1日の摂取目安量の約12%)は血圧調整に貢献します。亜鉛4.16 mg(1日の摂取目安量の約38%)は免疫や味覚維持に、銅0.55 mg(1日の摂取目安量の約61%)は赤血球の生成に重要です。鉄分3.6 mg(1日の摂取目安量の約20%)、ナイアシン5.46 mg(1日の摂取目安量の約34%)、チアミン0.42 mg(1日の摂取目安量の約35%)、ビタミンB6が0.37 mg、葉酸43 µg、パントテン酸0.94 mg、リボフラビン0.12 mgとビタミンB群も極めて充実しています。
全粒小麦粉でパンを焼く場合、強力粉に対して30〜50%の割合で混ぜると、風味とふくらみのバランスが取りやすくなります。全量を全粒粉にするとグルテンネットワークが弱くなり、密度の高いパンになるため、初めは少量から試すのがおすすめです。小麦の粒そのまま(ホールウィートベリー)を使うなら、一晩浸水してから45〜60分茹でるとプチプチした食感になり、サラダやスープに加えると食物繊維と噛みごたえが増します。うどんやすいとんなど和食での活用も忘れてはなりません。
| 栄養素 | 100 gあたり | 1食あたり |
|---|---|---|
| カロリー | 339 kcal | 407 kcal |
| たんぱく質 | 13.7 g | 16.4 g |
| 脂質 | 2.5 g | 3.0 g |
| 炭水化物 | 71.1 g | 85.3 g |
| 食物繊維 | 12.2 g | 14.6 g |
| 糖質 | 0.4 g | 0.5 g |
| 水分 | 10.7 g | 12.8 g |
| ビタミン&ミネラル | ||
| チアミン(B1) | 0.42 mg | 35% |
| リボフラビン(B2) | 0.12 mg | 9% |
| ナイアシン(B3) | 5.46 mg | 34% |
| ビタミンB6 | 0.37 mg | 22% |
| 葉酸 | 43 µg | 11% |
| パントテン酸(B5) | 0.94 mg | 19% |
| 鉄 | 3.6 mg | 20% |
| マグネシウム | 144 mg | 34% |
| リン | 508 mg | 41% |
| カリウム | 405 mg | 9% |
| 亜鉛 | 4.16 mg | 38% |
| 銅 | 0.55 mg | 61% |
| マンガン | 3.01 mg | 131% |
| セレン | 89.4 µg | 163% |
| 分量 | カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| 100 g | 339 kcal | 13.7 g | 2.5 g | 71.1 g |
| 1カップ (120 g) | 407 kcal | 16.4 g | 3.0 g | 85.3 g |
| 食品 | カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| 全粒小麦 | 339 kcal | 13.7 g | 2.5 g | 71.1 g |
| オートミール(調理済み) | 68 kcal | 2.4 g | 1.4 g | 12 g |
| とうもろこし | 86 kcal | 3.3 g | 1.4 g | 18.7 g |
| そば(調理済み) | 92 kcal | 3.4 g | 0.6 g | 19.9 g |
| きび(調理済み) | 119 kcal | 3.5 g | 1 g | 23.7 g |
あなたの1日の必要カロリーをカロリー計算機で確認しましょう。